超ゴワゴワ

遊戯王とか見ます。アニメについて考えたり読書したときになにか書くつもりでいます。

これからZEXALを見る人に知って欲しいことと、知らなくてもいいこと

f:id:mxitreya:20200522150248j:plain


・これからZEXALを見る人に知って欲しいこと

 

遊戯王ZEXALで一番重要なセリフがある回は26話「開幕!WDC(ワールド・デュエル・カーニバル)」です。 この回だけ覚えておけば大体作品を正しく読み解くことができます。

 

 

 

・これからZEXALを見る人が知らなくてもいいこと

 

これ以下は遊戯王ZEXALの世界観の元ネタについて軽くお話しします。これは別に知らなくてもいいのでお時間のある方だけお読みください。

 

突然ですが、

人類、なかなか滅亡しないな〜と思いませんか⁉ 

今年(2020年)の3月にもマヤ文明の予言とかなんとかで人類が滅亡するというものがTwitterなどで話題になったのは記憶に新しいかと思います。

実は、ZEXALが放映された当時(2011年)はマヤ文明が由来の予言が世界的に流行しており、ZEXALの世界観はその予言をモチーフにしたものになっているのです。

 

2012年人類滅亡説(2012ねんじんるいめつぼうせつ)は、マヤ文明で用いられていた暦の1つ長期暦が、2012年12月21日から12月23日頃に1つの区切りを迎えるとされることから連想された説である。
21世紀初頭のオカルト雑誌や予言関連書などで、1999年のノストラダムスの大予言に続く終末論として採り上げられてきたが、懐疑的な論者はマヤ暦の周期性は人類滅亡を想定したものではないと反論をしている。学術的にもマヤ人の宗教観や未来観を知る上で意味があるとしても、それが現実に対応するものとは考えられていない。
結果として2012年に人類が滅亡することはなく、この説は従来の全ての「滅亡予言」同様に的中しなかった。

(「2012年人類滅亡説 - Wikipedia」より)

 

この2012年人類滅亡説はただ人類が滅亡するというだけではなく、「アセンション」というものが起こるといわれてあちこちで話題になっていました。 

簡単に説明すると、太陽系の周りにフォトンベルトという光でできた輪状の帯が存在し、2012年12月に地球がフォトンベルトに突入する。フォトンベルトに突入することで人類の意識は次元上昇(アセンションを起こし、新しい時代(ニューエイジがやってくる。みたいな感じだったと思います。

マジで何を言ってんだ貴様はという感じなんですけど、シリーズ構成の吉田伸によってZEXALの世界観の元ネタはニューエイジであることが明かされています。

 

最初、高橋先生に「新しいシリーズはアセンションだ!」とアイディアを聞かされ「何じゃそりゃ!」と思ったのが、ついこの間の事のようです。 

遊戯王ZEXAL9巻 「ZEXALこぼれ話 FINAL」より)

 

アセンションは「ランクアップ」という言葉でZEXALに取り入れられており、「アストラル世界」「バリアン世界」という高次元の世界が登場するのもニューエイジからの影響が見られます。他にも「フォトン(光子)」というカード群を使うキャラクターも登場します。

 

そもそも「ニューエイジ(新しい時代)」ってなんなの?という話なんですが、スピリチュアルの分野ではもう50年以上流行している考えで、物質や肉体を重視する時代から、魂や意識などの霊的なものを重視する新しい時代がやってくるという思想のことをいいます。

ニューエイジは1960年代からアメリカで発展して日本に伝わり、日本では二度大きな流行がありました。

アセンションフォトンベルトのブームにもかかっている2000年代のブーム(「パワースポット」とかが流行り、「オーラの泉」「ズバリ言うわよ!」などが放送されてた頃です)は二回目で、一回目は1980〜90年代のブームです。

具体的にいうと、1999年7月に人類が滅亡するという「ノストラダムスの大予言」が大流行し、オウム真理教幸福の科学が設立されたころですね。

 

ノストラダムスの大予言」はただの小説で、フォトンベルトの元ネタはなんと同人誌であるにも関わらずどちらも流行したのは、やはり「〇〇年〇月に人類が滅亡する」といった予言が人々の不安を煽る強烈な力を持っているからだと思います。

 いま、ネット上の情報などを通じて宗教やスピリチュアルに対する危機感は高まっていると思われます。ですが、人類滅亡説や地震の予言などを前にすると、正しい判断ができなくなる方もいるのではないかと私は思っています。

人類滅亡説とそれに関連した宗教・スピリチュアルが今後流行する可能性は十分にあり、自分や自分の身の回りの人がそれに騙されてしまう可能性があるということをみなさんに知っていただきたいです。

 

ZEXALのころ流行したフォトンベルトアセンションはすでに下火になっており、もう当時のように流行ることはないのかな〜と思います。
当時を知らない人もぜひ遊戯王ZEXALを見て、2000年代スピリチュアルの雰囲気を味わってみてください。
劇場版の「遊☆戯☆王 THE DARK SIDE OF DIMENSIONS」もそんな感じなのでおすすめです。

 

(※この記事は特定の思想の布教・批判を目的としたものではありません!!)